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  4. ADHDの新しい治療戦略

ADHDの新しい治療戦略
―アトモキセチンを中心として

ADHDの新しい治療戦略

定価 4,320円(本体4,000円+税)
版 型 A4判
頁 数 152頁
ISBN 978-4-7792-0751-8
発売日 2011年7月20日
監修 市川宏伸 大澤眞木子

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  • 内容紹介
  • 目次

内容紹介

アトモキセチンは,従来のADHD治療薬とは薬理作用が異なり,ノルアドレナリンの再取り込みを阻害する非中枢神経刺激薬である。ADHDの中核症状である多動性,衝動性,不注意に対して従来のADHD治療薬とほぼ同等の有効性を示すとともに,安全性の面では依存・乱用のリスクが極めて少ない。一日中安定して効果が持続する。チック症状などの併存がある患者にも有効に使用可能である,などの特徴を有し,臨床での活用が大いに期待される。

しかし,新しく開発された薬剤の効果を患者さんに還元して臨床で広く用いられるようにするためには,臨床での使用経験と工夫を積み重ねることが不可欠である。アトモキセチンは,2003年1月の米国での発売以来,欧米を中心として臨床試験を含む豊富な経験とエビデンスが報告されている一方,わが国における臨床現場の情報はいまだ不足している。

そこで今回,アトモキセチンによるADHDの薬物療法が適正に行われることを目的とし,ADHD診療の第一線で活躍されている先生方からアトモキセチンを使用した症例をご報告いただき,薬剤使用の基本事項についてのQ&Aと併せて1冊にまとめた。臨床医が一体どのような実感をもってアトモキセチンを使用しているのか,使いこなしているのかという情報に加え,薬物療法と同時にどのような手立てで治療を進めているのかが垣間見える内容になっている。

アトモキセチンの優れた特性を引き出すには,その特性と効果的な使用方法を知ることが重要である。本書がアトモキセチンを臨床に活用していくうえでの一助となれば幸いである。


(市川宏伸「序文」より)

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目次

アトモキセチンQ&A

1.ADHDの治療における薬物療法の位置づけを教えてください
2.ADHDの薬物療法におけるアトモキセチンの意義を教えてください
3.アトモキセチンの実際の使用方法,使用の注意点を教えてください
4.アトモキセチンを開始する際の患児・保護者への説明方法について教えてください
アトモキセチン使用症例集

1.薬剤を切り換えて効果を示したADHDの1例
2.アトモキセチンが奏効した読み書き障害併存混合型ADHDの1例
3.メチルフェニデート徐放錠から処方変更した高機能広汎性発達障害併存混合型ADHDの1例
4.生育環境の改善によりADHDが顕在化した非定型自閉症状を呈した男児に対してアトモキセチンが奏効した1例
5.自閉性障害,てんかんを併存した不注意優勢型のADHDの1例
6.少量のアトモキセチンにて多動および不注意が改善した1例
7.アスペルガー症候群を併存したADHDに対してアトモキセチンが有効であった1例
8.少量のアトモキセチン投与により速やかにADHD症状が改善した1例
9.小学校入学まで処方を待ったADHDの1例
10.アトモキセチンが効果を呈した混合型ADHDの1例
11.眠気の副作用によりアトモキセチンの投与を中止した喘息を有する混合型ADHDの1例
12.アトモキセチンの内服により衝動性が改善した1例
13.アトモキセチンが日常生活の状況改善に有効であった不注意優勢型ADHDの1例
14.6歳ADHD男児に対する治療経過―メチルフェニデート徐放錠とアトモキセチンの効果と忍容性・副作用―
15.アトモキセチンによって多動症状が改善したADHDの1例
16.アトモキセチンが奏効した混合型ADHDの1例
17.ADHD併存高機能自閉症児に対してアトモキセチンを使用した1例
18.登校を再開後落ち着き安定を得た男子高校生の1例18.アトモキセチンの服用により放課後の適応が良くなった1例
19.アスペルガー症候群併存不注意優勢型ADHDの1例
20.アトモキセチンにより不注意症状が改善した結果習字が整うようになった1例
21.アトモキセチンによる集中力の改善が学習意欲と自信の回復につながった不注意優勢型ADHDの1例
22.メチルフェニデート徐放錠とアトモキセチンの併存後アトモキセチン単剤での治療が可能となった1例
23.不安症状が強く,不注意,集団からの逸脱のあるADHDに対しアトモキセチンを使用した1例
24.アトモキセチンへの切り換えによる良好な経過を辿っている1例
25.アトモキセチン投与開始極早期少量投与にて注意集中および記憶力の改善を呈したADHDの1例
26.アトモキセチン投与により多動・衝動性,不注意症状が軽減した広汎性発達障害併存ADHDの1例
27.アトモキセチンの効果がみられたアスペルガー症候群併存混合型ADHDの1例
28.多動・衝動性の強い中等度~重度精神発達遅滞併存ADHD児に対しアトモキセチンが有効と考えられた1例
29.アスペルガー症候群併存ADHDへアトモキセチンを使用した1例
30.アトモキセチンの服用により衝動的な行動が軽減した1例
31.学習障害と不注意優勢型ADHDを併存した1例
32.ADHDを併存した高機能自閉症児へのアトモキセチンの使用経験
33.アトモキセチンが有効であった広汎性発達障害併存ADHDの1例
34.アトモキセチンの服用によりADHDの中核症状および自尊心,QOL値が改善した1例
付録

・ADHDの診断・治療に役立つ評価尺度と認知機能検査
・ADHDの診断・治療に役立つ資料集


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