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WHAT'S NEW in 皮膚科学 2012-2013

WHAT'S NEW in 皮膚科学 2012-2013

定価 4,104円(本体3,800円+税)
版 型 B5判
頁 数 212頁
ISBN 978-4-7792-0816-4
発売日 2012年2月18日
編集 宮地良樹

在庫

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  • 内容紹介
  • 目次

内容紹介

日本版Biennial Year Book of Dermatologyとして定着した感のある本書も第4弾を発刊することができました。2011年は東日本大震災や福島第一原子力発電所事故など大きな天災・人災に見舞われ,被災された方々の塗炭の苦しみは想像して余りあるものがあります。その中で日本皮膚科学会が行った「東日本大震災支援」は亜急性期以降の被災地における皮膚科診療の役割を再認識させる貴重な経験となるとともに,皮膚科というサブスペシャリティーの重要性を江湖に示す意義深い社会貢献となりました。
この2年間も皮膚科領域では基礎研究の発展を背景に診断と治療の大きな進歩がみられましたが,とくに衆目を集めたのは加水分解小麦によるアレルギーではなかったでしょうか。この「茶のしずく石鹸」禍からわれわれが学んだことは,単に小麦アレルギーの新しい皮膚症状というだけではなく,アレルギー発症機序における経皮感作の重要性を再認識したことにあると思います。ピーナッツアレルギーもそうですが,小児の食物アレルギーの一部が実は経皮感作で成立していたかもしれない可能性,フィラグリン異常による皮膚バリア障害が実は経皮感作を通して喘息やアレルギーマーチの発展にも介在していた可能性などを想起させました。図らずも「茶のしずく石鹸」禍はあらゆる臓器アレルギーにおける経皮感作の可能性,さらにはスキンケアの重要性を学際領域に示したともいえるのではないでしょうか。おりしもアトピー性皮膚炎においてもバリア機能障害の有無により内因性・外因性を峻別するようになったこととも符合して,皮膚と環境とのせめぎ合いを如実に認識させる機縁となりました。もちろん基礎免疫学の発展がその解明に大きく貢献したことは論を俟ちません。
2年の間にかくも皮膚科の基礎と臨床が進展した一例をお示ししましたが,本書にはこの2年間の皮膚科学の足跡をつぶさに記載しています。是非,読者の皆さんが皮膚科学の潮流を大局的に鳥瞰する一助となれば執筆者の編者の労苦は一気に報われます。

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目次

WHAT'S NEW in 基礎皮膚科学
1.ランゲルハンス細胞の常識が変わった
2.皮膚のリンパ球が全身をめぐって免疫を制御
3.乾癬学説の変遷と治療の変容
4.皮膚疾患における汗アレルギー
5.毛包幹細胞の分化能
6.二光子顕微鏡で見る皮膚の正常解剖
7.壊疽性膿皮症は自己炎症疾患か?
8.アトピー性皮膚炎はどこまでフィラグリンで説明できる?
9.制御性B細胞とは?
WHAT'S NEW in 臨床皮膚科学
○ 湿疹・皮膚炎群
/1.アトピー性皮膚炎のproactive treatment/2.高齢者の湿疹・痒疹を診る/3.既成パッチテストテープはどこまで使えるか/4.外用薬による接触皮膚炎の現状
○ 蕁麻疹・かゆみ
/1.加水分解小麦によるFDEIA/2.日欧の蕁麻疹ガイドラインの対比/3.薬物動態からみる抗ヒスタミン薬の使い分け
○ 乾癬・角化症
/1.乾癬とメタボリックシンドローム/2.生物学的製剤時代の乾癬治療における外用療法/3.掌蹠膿疱症~最近の話題/4.生物学的製剤におけるパラドックス反応/5.生物学的製剤をどのように使い分けるのか?/6.皮膚科医が診断する関節症性乾癬
○ 薬疹
/1.分子標的薬による皮膚病変/2.内服再投与試験/3.配合降圧薬による光線過敏型薬疹/4.手足症候群の治療の工夫/5.薬疹としての丘疹-紅皮症
○ にきび・酒さ
/1.酒さの発症メカニズムと最新知見/2.アダパレンで聞かれるFAQ/3.クリンダマイシン・アダパレンによる外用併用療法のエビデンス
○ 感染症
/1.真菌を染めるインク/2.帯状疱疹の合併症/3.爪白癬を合併した足白癬の外用療法/4.皮膚糸状菌(白癬菌)検出キット/5.帯状疱疹後神経痛のベスト治療は?
○ 膠原病・血管炎
/1.強皮症と抗RNAポリメラーゼ抗体/2.リベド血管炎に対するワルファリン/3.見逃されている抗リン脂質抗体症候群
○ 付属器疾患
/1.円形脱毛症で白毛が残るわけ/2.病態に基づく円形脱毛症の治療/3.男性型脱毛症診療ガイドライン/4.汗疱に汗が関係するか?/5.女性の脱毛症/6.好酸球性膿疱性毛包炎の全国調査から
○ 腫瘍
/1.Furrow ink test/2.小児の掌蹠色素性病変の特徴/3.ダーモスコピーによる日光黒子と悪性黒子の鑑別/4.ダーモスコピーによる脂漏性角化症と基底細胞癌の鑑別/5.パジェット病に光線力学療法は有用か?
○ 創傷管理
/1.局所陰圧閉鎖療法/2.表皮水疱症と創傷被覆材/3.皮膚科医が使いこなす創傷被覆材/4.日皮会褥瘡診療ガイドライン~褥瘡学会との対比/5.フットケアの現状
○ 美容皮膚科
/1.美容皮膚科診療における個人輸入の問題点/2.フラクショナルレーザーの応用/3.後天性真皮メラノサイトーシスと肝斑の鑑別法/4.トラネキサム酸の奏効機序
○ 診断
/1.C型肝炎患者にみられる皮膚疾患/2.自己免疫性水疱症の自己抗体検査の読み方/3.免疫再構築症候群/4.爪部のメラノサイト病変/5.最近報告された新しい皮膚病―皮膚粗鬆症―/6.皮膚科で遭遇する異常な訴えの患者/7.アスリート結節/弾性線維性仮性黄色腫の皮膚症状から心血管合併症が推測可能か?
○ 治療
/1.エキシマライト療法/2.掌蹠多汗症に塩化アルミニウムの密封療法(ODT)が効く/3.皮膚科領域におけるミゾリビンの使い方/4.ステロイド性骨粗鬆症を防ぐために/5.皮膚科領域のアフェレシス/6.クロロキン再発見/7.尋常性白斑診療ガイドライン/8.天疱瘡に対するIVIG早期導入治療/9.高齢者の類天疱瘡はステロイドなしでどこまで治療可能か/10.静脈瘤のあるうっ滞性皮膚炎にどこまで静脈瘤の治療をするか?

WHAT'S NEW in 皮膚科診療
1.皮膚疾患と労働生産性
2.学校皮膚感染症の指針
3.皮膚科診療でのiPadの使い方
4.皮膚科ポータルサイトDermatology Todayとは
5.日常診療で活かすQOL評価
6.震災が皮膚科診療に与えた影響
素朴な疑問集
1.とびひにステロイド外用は有用か?
2.帯状疱疹の急性期疼痛にNSAIDsを使ってもいいか?
3.血管肉腫は生検してもいいか?
4.増大する体幹の色素性病変におけるダーモスコピーの意義は?
5.どんなとき全身性強皮症にステロイドを使う?
6.イチゴ状血管腫にレーザーは有用なのか?

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