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ファーマナビゲーター・16 PTH編

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ファーマナビゲーター・16 PTH編

シリーズ ファーマナビゲーターシリーズ
定価 3,240円(本体3,000円+税)
版 型 B6判変型
頁 数 318頁
ISBN 978-4-7792-0877-5
発売日 2013年5月30日
編集 松本俊夫

在庫

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  • 内容紹介
  • 目次

内容紹介

副甲状腺は1880年代に骨疾患と血中カルシウムの調節に関わる内分泌腺として発見された。1924年,副甲状腺抽出物が副甲状腺摘出犬の血清カルシウム値是正効果を発揮することが示され,翌年には初の活性抽出物が製造され,テタニーや低カルシウム血症の治療薬パラトルモンとして市販された。しかし,少量投与では骨形成が促進されるものの,過剰投与では骨異化作用が上回ることから,副甲状腺ホルモン(PTH)は骨量を減少させるとの認識が一般的となった。1970年代に入りヒトPTHのアミノ酸配列が決定され合成ヒトPTHの使用が可能となり,動物実験でPTHの間欠投与により骨リモデリングが促進されるとともに骨形成が促進されることが示された。そしてリコンビナントPTH(1-34)(テリパラチド)を用いた大規模臨床試験の結果,20μg連日皮下投与による骨密度の著名な上昇と新規椎体・非椎体骨折の予防効果が検証され,2001年に閉経後骨粗鬆症女性と低骨密度男性に対する初の骨形成促進剤として米国で承認された。わが国では,同じ連日皮下投与製剤が2010年に承認された後,合成PTH(1-34)の週1回皮下投与製剤も2011年に承認された。
これらのテリパラチドの臨床応用に至る歴史を背景として,本書ではまずPTHの分泌・作用と作用機序を第1章で概説いただいたうえで,第2章で骨粗鬆症治療薬としてのPTHについて連日および週1回皮下投与製剤のそれぞれについて述べていただいた。そして第3章で骨粗鬆症の病態と薬剤の使い分けについて,第4章でPHTと他剤との併用・逐次療法について述べていただいたうえで,第5章では処方の実際において挙げられる各種の疑問点についてQ&Aを設けた。
PTHに関する最新情報を網羅した本書が,骨粗鬆症およびPTH/テリパラチドに関わる研究や診療に従事する研究者,学生や医療関係者の皆様の研究や診療のお役に立つことができれば幸いである。
(松本俊夫「序文」)

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目次

Chapter1 PTHの分泌・作用と作用機序
1.PTHの合成・分泌とその調節(福本誠二)
2.PTH受容体と細胞内情報伝達系(井上大輔)
3.PTHの骨カルシウム代謝調節作用(一居 充/稲葉雅章)
4.PTHの骨での作用機序
(1)骨吸収作用(中島友紀/高柳 広)
(2)骨形成作用(Wnt シグナル,スクレロスチン)(田中賢一郎/山口 徹)
5.PTHの腎での作用機序
(1)ビタミンD代謝に関する作用(加藤茂明)
(2)尿細管カルシウム・リン再吸収に関する作用(小泉賢洋/深川雅史)

Chapter2 骨粗鬆症治療薬としてのPTH
1.製剤化・開発の歴史(中村利孝)
2.間欠投与と持続投与による作用の違い(遠藤逸朗)
3.PTH1-34(テリパラチド)の連日皮下自己注射
(1)骨密度・骨代謝マーカーに対する効果(岡崎 亮)
(2)骨の構造特性に対する効果(伊東昌子)
(3)骨の材質特性に対する効果(斎藤 充)
(4)骨折防止効果と適応症(宮内章光)
(5)安全性と投与期間(宮内章光)
4.PTH1-34(テリパラチド)の週1回皮下投与
(1)骨密度,骨代謝マーカーに対する効果(杉本利嗣)
(2)骨の構造特性に対する効果(伊東昌子)
(3)骨の材質特性に対する効果(磯谷幸宏)
(4)骨折抑制効果と適応症(中野哲雄)
(5)安全性と投与期間(中村泰朗)

Chapter3 骨粗鬆症の病態と薬剤の使い分け
1.閉経後骨粗鬆症(太田博明)
2.男性・高齢者における骨粗鬆症(三木隆己)
3.ステロイド性骨粗鬆症(宗圓 聰)
4.不動性骨粗鬆症(酒井昭典)

Chapter4 PTHと他剤との併用・逐次療法
1.ビスホスホネート製剤(萩野 浩)
2.SERM製剤(太田博明)
3.カルシウムとビタミンD製剤(竹内靖博)

Chapter5 Q&A(処方の実際)
1.PTH1-34(テリパラチド)の骨密度増加効果が測定部位で異なるのはなぜですか(伊東昌子)
2.PTH1-34(テリパラチド)は低骨代謝回転型に効果が期待できるのでしょうか(遠藤逸朗)
3.PTH1-34(テリパラチド)は顎骨壊死に対しても有効なのでしょうか(浦出雅裕)
4.骨形成促進作用を有するPTH1-34(テリパラチド)は骨折治癒を促進する可能性がありますか(森 諭史)
5.PTH1-34(テリパラチド)投与中に骨折を起こした症例に投与を継続して良いでしょうか(森 諭史)
6.PTH1-34(テリパラチド)投与によっても骨量の改善が認められない場合,どのような理由が考えられますか(鈴木尚宜)
7.PTH1-34(テリパラチド)の投与は連日皮下注製剤で2年間,週1回皮下注製剤で18ヵ月が上限とされていますが,この範囲内なら何回かに分けて投与しても良いですか(近藤剛史/遠藤逸朗)
8.ビスホスホネートの投与を中止して直ちにPTH1-34(テリパラチド)を投与しても効果は期待できますか(萩野 浩)
9.投与禁忌に高Ca血症とありますが,PTH1-34(テリパラチド)の投与にビタミンDやCaの補充は必要ですか(早川伸樹/鈴木敦詞)
10.PTH1-34(テリパラチド)の週1回投与と1日1回連日投与の効果にはどのような相違がありますか(山内美香)
11.PTH1-34(テリパラチド)に関連する有害事象とその対処法について教えてください(竹内靖博)
12.PTH1-34(テリパラチド)による治療対象となる「骨折の危険性の高い骨粗鬆症」とはどのような症例ですか(萩野 浩)

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