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医療従事者に知って欲しいSMBG血糖自己測定手技のポイント

医療従事者に知って欲しいSMBG血糖自己測定手技のポイント
  • 正誤表

定価 2,750円(本体2,500円+税)
版 型 B5判変型
頁 数 108頁
ISBN 978-4-7792-1026-6
発売日 2012年12月18日
監修 松岡健平
著者虎石顕一 中野玲子 武藤達也
編集朝倉俊成

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内容紹介

この度,血糖自己測定について,機器の仕様と採血・測定の手技に特化した書籍が,日常の業務として,糖尿病患者に接している薬剤師のグループにより上梓されたことは快挙といってよい。「1mg/dLでも正確に」という情熱が伝わってくる。小生に監修を依頼されたので,私も彼らと同様の熱意をもって検分したが,申し分ない内容と記述であった。
私が内科のレジデントでボストン郊外の瀟洒な病院にロテイトしていた1964年の秋のことだった。入院中の患者を回診に来た開業医の先生が「君,こんなの知ってる?」と言って見せてくれたのが,グルコスティックだった。早速,患者のところへ行き,指先から採血して,スティックの裏側から軽く流水で流して,ティッシュペーパーで拭き,瓶の横に印刷されている比色表に合わせて目測すると,300mg/dLくらいありそうだった。
「高いか,低いかくらいはわかる」と言って,インスリンの追加容量をオーダーした。血糖測定のデータが検査室から戻ってくるのに,30分くらいかかった時代だから,感激だった。数日後,その先生から.スティックの空き瓶をもらって,水彩絵の具で黄色→緑→青→藍と段彩の帯を作った。「これを使えば色彩表の中間の数値が読み取れる」と勇んで見せたら,「これは君,特許が取れるね」と褒めてくれたまでは良かったのだが,「ベッドサイドではこの程度で結構だよ」とのことだった。
半世紀近い歳月が流れ,ギロチンめいたデザインだった穿刺器具は,今では針は見えず,痛みも少ない。長年,メーカーは測定域を広げ,測定時間を短縮することを販売促進の材料としてきたが,今後は自己測定の目的に応じて,用途に応じた機種の開発が望まれる。血糖自己測定の用途は限りなく広がった。自分の血糖コントロールを知る,インスリン用量・用法の計画に利用する,治療の動機づけとなり,かつケアの質の向上につながる,など。さらに近年の連続血糖測定は最終目標をインスリン注入装置の作動においている。したがって,測定機器の較正に用いる簡易血糖測定器の精度と安定性は一段と高める必要がある。
本書では,何時測るか,そのデータの利用をどのようにするかといった主治医の判断に関することには一切触れていないところがよい。今や,患者が作り出すデータがなければ,適切な療養指導は不可能である。「作り出す」と書くと,「でっち上げる」印象があるが,英語で「プロデュースする」と言うと建設的だ。療養指導士は患者との接遇時間が長い。測定機器が患者の手に渡ったあと,使用上の問題点やトラブルシューティングはもとより,日常気づかなかった患者サイドで得られる医療現場での発見があるだろう。それらは速やかに臨床に翻訳・応用できるものがあり,現場の情報を早急にベンチ(研究室)にフィードバックすることは,translational medicineの時代の要請である。
(監修:松岡健平「発刊によせて」)

関連書籍

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目次

第1章 血糖測定器,穿刺器具等の特徴/虎石顕一
1.血糖測定器の特徴
 1.簡易血糖測定の歴史
 2.簡易血糖測定の原理
 3.測定方法の違い
 4.技術革新:利便性を考慮したさまざまな工夫
 5.臨床現場の意見
 6.簡易血糖測定器の精度の限界
 7.各種血糖測定器について
2.穿刺器具の特徴
 1.針先の長さの調節について
 2.耳朶部への穿刺について
3.穿刺針の特徴
 1.構造
 2.針先の構造の差について
4.痛みに関して
 1.構造モデル

第2章 血糖測定の準備/虎石顕一/中野玲子/武藤達也
1.血糖測定器の準備
 1.電池残量
 2.コード補正
 3.温度環境
 4.センサー
2.穿刺器具の準備
 1.穿刺針の挿入方法
 2.あったら便利なツール
3.指導資料の準備と利用
 1.指導に用いられる説明書の種類
 2.なぜ指導資料が必要なのか?
 3.医療従事者へのアンケート調査による現状
 4.指導資料を用いるメリット&デメリット

第3章 採血方法/武藤達也
1.穿刺前の手洗い・消毒
 1.なぜ手洗い・消毒が必要なのか?
 2.各メーカーでの記載はどうなっているの?
 3.医療従事者へのアンケート調査による現状
 4.手洗い・消毒に関するメリット&デメリット
2.手洗い・消毒後の穿刺部位の乾燥
 1.なぜ手洗い・消毒後の穿刺部位の乾燥が必要なのか?
 2.各メーカーでの記載はどうなっているの?
 3.医療従事者へのアンケート調査による現状
 4.手洗い・消毒後の穿刺部位の乾燥に関するメリット&デメリット
3.穿刺前に血液を出しやすくする前処置
 1.なぜ穿刺前に血液を出しやすくする前処置が必要なのか?
 2.各メーカーでの記載はどうなっているの?
 3.医療従事者へのアンケート調査による現状
 4.穿刺前に血液を出しやすくする前処置に関するメリット&デメリット
4.穿刺部位のローテーション
 1.なぜ穿刺部位のローテーションが必要なのか?
 2.各メーカーでの記載はどうなっているの?
 3.医療従事者へのアンケート調査による現状
 4.穿刺部位のローテーションに関するメリット&デメリット
5.穿刺を推奨する部位
 1.なぜ穿刺を推奨する部位が必要なのか?
 2.医療従事者へのアンケート調査による現状
 3.穿刺推奨部位(指先部―指腹・指横)に関する各メーカーでの記載はどうなっているの?
 4.穿刺推奨部位(指先部―指腹・指横)に関するメリット&デメリット
 5.穿刺推奨部位(手のひら部1~3)に関する各メーカーでの記載はどうなっているの?
 6.穿刺推奨部位(手のひら部1~3)に関するメリット&デメリット
 7.穿刺部位(前腕部・上腕部・大腿部)に関する各メーカーでの記載はどうなっているの?
 8.穿刺部位(前腕部・上腕部・大腿部)に関するメリット・デメリット
 9.穿刺部位(耳朶部)に関する各メーカーでの記載はどうなっているの?
 10.穿刺部位(耳朶部)に関するメリット&デメリット
6.穿刺の深さの調節
 1.なぜ穿刺の深さを調節する必要があるのか?
 2.各メーカーでの記載はどうなっているの?
 3.医療従事者へのアンケート調査による現状
 4.穿刺の深さを調節するメリット&デメリット
7.穿刺後に血液を絞り出す方法
 1.なぜ穿刺後に血液を絞り出す必要があるのか?
 2.各メーカーでの記載はどうなっているの?
 3.医療従事者へのアンケート調査による現状
 4.穿刺後に血液を絞り出すメリット&デメリット
8.血液が出にくい場合の対応
 1.なぜ血液が出にくい場合の対応が必要なのか?
 2.各メーカーでの記載はどうなっているの?
 3.医療従事者へのアンケート調査による現状
 4.血液が出にくい場合の対応のメリット&デメリット
9.採血量の目安
 1.なぜ採血量の目安が必要なのか?
 2.各メーカーでの記載はどうなっているの?
 3.医療従事者へのアンケート調査による現状
 4.採血量の目安に関するメリット&デメリット

第4章 測定手技/中野玲子
1.血糖測定器の準備確認
 1.センサーを挿入したときの確認は必要なのか?
 2.センサーを正しく挿入するメリット&しないデメリット
2.血液の点着
 1.なぜ血液点着終了後の確認が必要なのか?
 2.医療従事者へのアンケート調査による現状
 3.血液点着終了後の確認のメリット&デメリット

第5章 穿刺後,測定後の処理手技/中野玲子
1.穿刺部位の処理
 1.なぜ穿刺後の対応が必要なのか?
 2.医療従事者へのアンケート調査による現状
 3.穿刺後の対応に関するメリット&デメリット
2.穿刺器具・血糖測定器の処理
 1.なぜ使用済み穿刺針とセンサーの処分は必要なのか?
 2.穿刺針を医療機関で廃棄するメリット&デメリット

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