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ファーマナビゲーター DIC編

ファーマナビゲーター DIC編
  • 正誤表

シリーズ ファーマナビゲーターシリーズ
定価 3,780円(本体3,500円+税)
版 型 B6判変型
頁 数 342頁
ISBN 978-4-7792-1349-6
発売日 2014年11月4日
編集 丸山征郎

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  • 内容紹介
  • 目次

内容紹介

“今の救命救急から,次世代のイノベーションへ”

周知のごとく,播種性血管内凝固症候群(DIC)はなんらかの基礎疾患(感染症,悪性腫瘍,救急疾患など)を基盤として発症する。すなわち,これらの基礎疾患の新たな表現形として,播種性に,主として微小循環系に血栓が発生し,そしてそれによる凝固線溶因子類,血小板などが消耗されて,出血傾向も起き,結果として多臓器不全がもたらされ,遂には死に至る率も高いという,複雑で重篤な代表的multisystem diseaseである。
このDICが本編では,とくに次のような視点を重視して編纂された。
1)DICはわが国が終始世界をリードする領域である。この輝かしい歴史のうえに,今まさにオンゴーイングの内容を付加したこと,
2)すなわち,病態理解の新展開とそれに基づく診断法の詳述,
3)新規治療法とその評価の紹介,
などなどである。
これらは,近年の分子細胞生物学の爆発的進展の賜物であることは論を待たない。
これらの成果のうえに,Death Is Coming(DIC)と陰口を叩かれていた我がDICは今では,はっきりと救命し得る病態であることが示されつつある。もちろん,DICの病態の改善は,基礎疾患の治療効率も向上させる。Drug deliveryの導線である血管の流通が改善されるからである。
しかし,イノベーションはたちまちジレンマに陥り,停滞する宿命にある。編者が執筆者を代表して述べる言葉は,本モノグラフを日常の救命救急に活用され,そしてそこから問題点を発掘し,さらに解決してゆく動機にして欲しいということである。すなわち,イノベーションの矛盾と解法の無限に続くスパイラルの道標としての本モノグラフである。

(丸山征郎「序文」より)

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目次

Chapter 1 薬理作用
1 概念と最近の進展:DICとは(DICのメカニズム)/丸山征郎
 1 増幅型の止血反応
  1.カスケード反応による増幅
  2.PAMPs,DAMPsによる増幅
 2 オンディマンド型反応系
  1.怪我というディマンドで止血反応は起きる
  2.正常部位への止血反応の阻止:血管内皮細胞の役割

Chapter 2 DICの分類
1 時間経過に基づいた分類/和田英夫/松本剛史
 1 DICの定義・概念
 2 急性DIC
 3 慢性DIC
 4 代償性DIC
 5 非代償性DIC
 6 顕性DIC,非顕性DIC,pre-DIC

2 凝固と線溶のダイナミズムからみた分類/朝倉英策
 1 線溶抑制型DIC
 2 線溶均衡型DIC
 3 線溶亢進型DIC

Chapter 3 病態と治療
1 病態基盤と病型/朝倉英策
 1 敗血症に合併したDICの病態
 2 悪性腫瘍に合併したDICの病態
 3 APLに合併したDICの病態
 4 DIC病態基盤からみたDIC治療
  1.敗血症に合併したDICの治療
  2.造血器悪性腫瘍(APL以外)に合併したDICの治療
  3.急性前骨髄球性白血病(APL)
  4.白血病,造血幹細胞移植とrTM

2 診断基準/和田英夫/松本剛史
 1 DICの定義・概念
 2 スコアリングシステム確立前の診断基準
 3 スコアリングシステム確立後の診断基準
 4 Non-overt-DIC診断基準の修正

3 治療総論(従来の治療と最新の治療)/和田英夫/松本剛史
 1 アンチトロンビン
 2 ヘパリン
 3 合成プロテアーゼ阻害薬
  1.メシル酸ガベキサート(GM)
  2.メシル酸ナファモスタット(NM)
 4 トロンボモジュリン
 5 活性化プロテインC

Chapter 4 処方の実際
1 造血器悪性腫瘍とDIC/鈴木伸明/松下 正
2 固形癌とDIC/家子正裕
3 外科のDIC(リスクの高い手術)/池田正孝/原口直紹/山本和義/三宅正和/大宮英泰/西川和宏/宮本敦史/宮崎道彦/平尾素宏/高見康二/中森正二/関本貢嗣/浅岡忠史
4 救急領域のDIC/丸藤 哲/澤村 淳/早川峰司/柳田雄一郎/和田剛志/小野雄一
5 新生児領域のDIC/茨 聡
6 産科・婦人科領域のDIC/小林隆夫
7 DIC治療のEBM/和田英夫/松本剛史

Chapter 5 トピックス
1 PAMPs/DAMPs/伊藤隆史
 1 DICの病因
 2 自然免疫細胞の監視対象としてのPAMPs/DAMPs
 3 感染,組織損傷時の血栓形成とその意義
 4 トロンボモジュリンによるPAMPs/DAMPsの制御

2 類洞閉塞症候群(SOS)/池添隆之
 1 SOSの病態
 2 SOSの発症頻度
 3 SOSの発症危険因子
 4 SOSの診断
 5 SOSの検査
 6 SOSの予防
 7 SOSの治療
 8 SOSとDIC

3 ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)/宮田茂樹/前田琢磨
 1 HIT発症のメカニズム
 2 HITの臨床経過
 3 HITの診断
  1.臨床的診断
  2.血清学的診断
 4 HITの治療
  1.HITの治療の基本
  2.HIT治療薬
 5 DICとHIT

4 プロカルシトニン/射場敏明/三木隆弘
 1 基礎的評価
 2 臨床的評価

5 溶血性尿毒症症候群(HUS)/金田 尚
 1 疾患の概念
 2 病態生理
  1.典型的HUS
  2.非典型HUS(aHUS)
 3 診断基準
 4 鑑別診断
 5 治療管理
  1.典型的HUS
  2.非典型HUS(aHUS)

6 ADAMTS 13と血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)/八木秀男/藤村吉博
 1 血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)
 2 ADAMTS 13
 3 TTPの発症機序と診断
 4 TTPの治療と予後

7 特発性肺線維症(IPF)/谷口博之/近藤康博/表 紀仁
 1 IPFの病態と抗凝固療法のターゲット
  1.IPFの病態
  2.IPFと血栓症
 2 IPFに対する抗凝固療法のエビデンス
  1.ワルファリン(WF)
  2.ヘパリン
 3 IPFの急性増悪

8 妊娠高血圧症候群/中本 收
 1 DICの一般的病型分類
 2 妊娠高血圧症候群の病態論
 3 産科領域のDICと妊娠高血圧症候群
 4 DIC診断のタイミング
 5 妊娠高血圧症候群病態におけるDIC関連疾患
  1.子癪
  2.HELLP症候群
 6 DIC治療のための選択薬
 7 妊娠中の抗凝固療法(米国)
 8 脊髄麻酔と抗凝固療法

9 抗リン脂質抗体症候群(APS)/堀田哲也/渥美達也
 1 抗リン脂質抗体症候群(APS)とは
 2 抗リン脂質抗体とその対応抗原
  1.抗カルジオリピン抗体(aCL)
  2.ループスアンチコアグラント(LA)
  3.抗プロトロンビン抗体
 3 APSの病態
 4 APSの治療
  1.血栓症の既往のないaPL陽性患者
  2.動脈血栓症の予防
  3.静脈血栓症の予防
  4.妊娠合併症の予防
  5.劇症型APS(CAPS)の治療
 5 新たな治療戦略

10 敗血症に伴うDIC/久志本成樹
 1 敗血症に伴うDICの病態
 2 敗血症に伴うDICの重要性
 3 敗血症に伴うDICに対する海外のアプローチ
  1.3つの生理的抗凝固物質―重症敗血症に対する大規模試験
 4 敗血症に伴うDICの診断
 5 敗血症に伴うDICの治療
  1.各ガイドラインなどにおける推奨
  2.敗血症に伴うDIC治療の実際

Chapter 6 Question&Answer
1 いわゆる「線溶抑制型」DICと「線溶亢進型」DICでは,DIC治療薬の使い分けが必要でしょうか/川杉和夫
 1 線溶抑制型DICの病態
 2 線溶抑制型DICの治療
 3 線溶亢進型DICの病態
 4 線溶亢進型DICの治療

2 SIRSはDICを合併しやすいと聞きます。SIRSという疾患概念について教えてください/石倉宏恭
 1 全身性炎症反応症候群(SIRS)の概念
 2 SIRSの発症機序
 3 SIRSの重症度
 4 SIRS関連凝固異常

3 敗血症患者におけるDIC治療は,予後の改善をもたらしますか/山川一馬
 1 敗血症におけるDICの位置づけ:日本と欧米の比較
 2 抗凝固療法に関するエビデンス
 3 トロンボモジュリンに関するわれわれの知見

4 造血幹細胞移植に伴う合併症に対して,抗凝固療法はどの程度期待できますか/加藤光次
 1 造血幹細胞移植における血栓関連合併症
 2 類洞閉塞症候群(SOS)
 3 移植関連微小血管障害(TAM)
 4 その他の移植後血栓症関連合併症

5 DPCを念頭においた場合,DICの治療戦略はどうあるべきでしょうか/藤森研司

6 小児に対するDIC治療薬の選択とそのエビデンスを教えてください/白幡 聡
 1 未分画ヘパリン(UFH)
 2 ヘパリン類
 3 合成プロテアーゼ阻害薬
 4 アンチトロンビン(AT)製剤
 5 遺伝子組換え型トロンボモジュリン(rTM)

7 DICによって腎機能が傷害された場合のDIC治療について,どのような点に留意すればよいでしょうか/早川峰司
 1 DICと急性腎障害
 2 各薬剤と腎不全

8 急性期侵襲病態ではミトコンドリアはどのような役割をしているのでしょうか/久志本成樹
 1 ミトコンドリアは細菌?
 2 敗血症による臓器障害と敗血症剖検所見
 3 Alarminsとしてのミトコンドリア
 4 敗血症病態に関する新たな視点

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