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sGC刺激薬リオシグアトによる肺高血圧症治療
~基礎から実臨床まで~

sGC刺激薬リオシグアトによる肺高血圧症治療

定価 3,996円(本体3,700円+税)
版 型 B5判
頁 数 120頁
ISBN 978-4-7792-1857-6
発売日 2017年4月1日
監修 福田恵一

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  • 内容紹介
  • 目次

内容紹介

肺高血圧症(PH)の診療レベルは、ここ20年の間新しい薬が出るたびに大きな変遷を迎え、階段を昇るように変化してきた。1990年代にプロスタグランジンI2製剤がPH治療に使用されるようになり、難治性で予後不良であった本症の治療法は大きく改善した。次に、エンドセリン受容体拮抗薬が登場するに至り、経口可能で大きな効果のある薬剤が初めて出現したことになる。さらに、ホスホジエステラーゼ(PDE)-5阻害薬の登場でその幅は大きく広がった。
また、これらの薬剤は作用起点が異なることより、相加・相乗的に作用し、臨床的な効果だけでなく、PHの生存曲線を大幅に改善するようになった。診断から数年程度で亡くなることが多かった本症の生命予後が著しく向上し、10年以上長期間生存できる症例が普通に観察されるようになった。その後も、PHに対する薬剤は次々と発売されてきたが、基本的には上記の3系統の薬剤であり、新たな経路の薬剤の開発が待ち望まれていた。
可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激薬であるリオシグアト(商品名アデムパス)は一酸化窒素(NO)シグナルの下流にある点では、PDE-5阻害薬と共通の作用経路になるが、新しい範疇の薬であり、大きな期待が寄せられている薬剤である。NOは血管平滑筋細胞でシグナル物質として作用し、血管拡張をもたらす。リオシグアトはNOと同様にsGCに結合し、次のシグナル物質である環状グアノシン一リン酸(cGMP)の合成を促進する。sGCは大きなαサブユニットとヘムを含む小さなβサブユニットからなるヘテロ二量体である。合成されたcGMPはcGMP依存性蛋白質キナーゼ(プロテインキナーゼG:PKG)を活性化し、細胞質内のカルシウム濃度を調整する。これによりアクチンーミオシン系の収縮性が変化し、血管が拡張する。
このようにリオシグアトは新たな範疇の薬剤であるだけでなく、臨床的にもニース分類の第1群である肺動脈性肺高血圧症(PAH)と第4群である慢性血栓塞栓性高血圧症(CTEPH)の双方に適応を有しており、多くの注目を集める薬剤となっている。本書はこの新しい作用機序をもつ薬剤の生化学的特徴、臨床的特徴を中心に、専門家の先生方に解説をお願いしたものである。読者諸氏の日常臨床やPH研究のお役に立てれば幸甚である。
(福田 恵一「序文」より)

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目次

○序文/福田恵一/巽 浩一郎
○執筆者一覧
○主要略語一覧
 Ⅰ.sGCシグナル伝達機構とsGC刺激薬 監修/片岡雅晴
 Ⅱ.リオシグアトによるCTEPH治療
  1.CTEPHの病態と治療/田邉信宏
  2.CTEPH治療におけるリオシグアトの役割とは/玉田直己/江本憲昭
  3.CTEPH治療におけるリオシグアトの実臨床
   (1)波多野 将
   (2)坂尾誠一郎
   (3)川上崇史/村田光繁
 Ⅲ.リオシグアトによるPAH治療
  1.PAHの病態、治療戦略とゴール/中西宣文
  2.PAH治療におけるリオシグアトのエビデンス/山本浩司/武田泰子/成田ひとみ/武田 裕
  3.PAH治療におけるリオシグアトの実臨床
   (1)大郷 剛
   (2)杉村宏一郎/下川宏明
  4.CTD-PAH治療におけるリオシグアトへの期待/白井悠一郎/桑名正隆
 Ⅳ.sGC刺激薬の可能性/渡邉裕司
○索引

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