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エビデンスに基づいた癌化学療法ハンドブック 2017

エビデンスに基づいた癌化学療法ハンドブック 2017

定価 8,640円(本体8,000円+税)
版 型 B6判
頁 数 1020頁
ISBN 978-4-7792-1899-6
発売日 2017年6月2日
総監修 大津敦

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内容紹介

がん薬物療法は近年急速に進歩を遂げ,ほぼすべてのがんの標準治療において必須の時代へと変貌している。本書の初版が発刊された2004年当時は世界的には分子標的治療薬が次々と開発され始めていたが,わが国ではがん薬物療法専門医不在や臨床試験基盤整備の遅れなど種々の問題からいわゆるドラッグラグが社会問題化し欧米から大きく遅れをとっていた時代であった。その後がん薬物療法専門医やがん治療認定医制度などが各学会の尽力で開始され,治験活性化等臨床試験基盤整備に対する国の施策の後押しもあり,現在では海外からの承認の遅れはほぼ解消し,わが国から世界初のエビデンス創出が散見されるようにもなっている。しかし,一方で世界の進歩も早く,ゲノム研究・創薬や免疫チェックポイント阻害剤等がん新薬開発とそれによる治療成績向上が予想をはるかに超えるスピードで進んでいる。多数の新薬の出現により治療レジメンや複雑化する副作用への対応などがん薬物療法へのより専門的な理解が必要になる。次世代シーケンサーによるパーソナルゲノム解析が日常診療に徐々に取り込まれ,いわゆるprecision medicineが開始されつつある。さらに昨今の免疫チェックポイント阻害剤の多数のがん腫での成功は同時に自己免疫疾患などの複雑な副作用対策が必須となっており,基礎研究への理解や総合的な内科的能力が求められている。高度化するがん薬物療法に対応するには,他科の医師との緊密な連携とともに,看護師,薬剤師,ソーシャルワーカーなどのコメディカルスタッフとのチーム医療構築がきわめて重要である。
近年わが国で多発した医療安全や臨床試験をめぐる社会問題への反省から,国の施策として病院としての医療安全ガバナンス・報告体制強化が図られ,事故調査制度も発足。臨床研究においても「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に続き先日には「臨床研究法」が成立し,わが国の実診療,臨床研究において高度な質の担保が求められる時代に大きく変化している。国民の二人に一人ががんに罹患する時代において,まさに日進月歩で進歩するがん治療において,適切な治療を安全に遂行することに国民からの期待も大きい。飛躍的な治療成績の向上とともに複雑化・高度化するがん薬物療法に対して多くの医療者の皆様方が積極的に知識や技量の向上に努め,少しでも多くのがん患者さんに良質な医療を提供できるように願ってやまない。
本書は2004年の初版から改訂第4版を迎える。大幅な薬物療法の進歩により前版(2012年)では151レジメンであったものが本版では230を超えるまでに至っており,大幅なページ数の増加となっている。それぞれの領域の第一線でご活躍されているご多忙な先生方にご執筆をお願いさせていただいたが,チーム医療の重要性からコメディカルスタッフにも活用されやすいように簡潔で見やすい記載や図表を意識して作成をいただいた。本書が最前線で日々がん患者さんと向き合っている医療者の皆様方の薬物療法実践に少しでもお役に立てば望外の喜びである。

(大津 敦「序」より)

関連書籍

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目次

序章 分子標的治療の新展開―免疫チェックポイント阻害療法時代を迎えて―
第1章 肺癌
第2章 乳癌
第3章 胃癌
第4章 結腸・直腸癌
第5章 食道癌
第6章 肝細胞肺癌/胆道癌/膵癌
第7章 婦人科癌
第8章 泌尿器癌
第9章 頭頸部癌
第10章 整形外科腫瘍
第11章 悪性黒色腫
第12章 白血病
第13章 多発性骨髄腫
第14章 悪性リンパ腫
第15章 支持療法

付録
1.ECOG(Eastern Cooperative Oncology Group)のperformance status(PS)
2.体表面積算定表
3.有害事象共通用語基準v4.0 日本語訳JCOG版

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