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肝細胞癌に対するレゴラフェニブ チームレゴラフェニブ
-国立がん研究センター東病院のチーム医療-

肝細胞癌に対するレゴラフェニブ チームレゴラフェニブ

定価 3,024円(本体2,800円+税)
版 型 A4判
頁 数 138頁
ISBN 978-4-7792-1921-4
発売日 2017年11月24日
監修 池田公史
編集チームレゴラフェニブ

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内容紹介

レゴラフェニブは,ソラフェニブに不応の進行肝細胞癌患者を対象として,プラセボと比較した第Ⅲ相臨床試験が行われ,有意に良好な延命効果が示され,本邦でも2017年6月26日,適応拡大が薬事承認され,保険適用となりました。日本で2009年5月に,切除不能肝細胞癌に対してソラフェニブが保険適用となって以来の8年ぶりの肝細胞癌に対する化学療法薬となり,ソラフェニブで十分に効果が得られなかった症例の二次治療での承認であります。
これまでさまざまな分子標的治療薬が,ソラフェニブの二次治療においてプラセボと比較した第Ⅲ相臨床試験を行ってきました。VEGFR,FGFRなどに対するチロシンキナーゼ阻害薬であるbrivanibとmTOR阻害薬であるエベロリムス,VEGFR2に対するモノクローナル抗体薬であるラムシルマブ,5-FU系の細胞障害性抗癌剤であるS-1は,それぞれプラセボと比較した第Ⅲ相臨床試験が行われましたが,優越性は示せませんでした。このようななかで,2016年6月,レゴラフェニブの第Ⅲ相臨床試験(RESORCE試験)の結果が発表され,プラセボと比べて有意に良好な延命効果が示されました。この結果には正直,驚きを隠せませんでした。レゴラフェニブは,ソラフェニブの中央のフェニル環にフッ素原子を加えただけの構造で,ソラフェニブに非常に類似した構造をもちます。腫瘍の血管新生に関わるVEGFR,TIE2,腫瘍の増殖に関わるc-KIT,RET,BRAF,間質組織性PDGFR,FGFRなどを阻害するチロシンキナーゼ阻害薬で,確かにソラフェニブと多少異なります。しかし,これだけの違いで,これほどの有効性の違いが出るとは全く予想していませんでした。私のなかでは,「シスプラチンが効かないときに,カルボプラチンを使いますか?」というぐらい類似した薬剤だと思っていました。なぜ,レゴラフェニブ? どこが良かったのか? しかし,RESORCE試験の結果はどこをみても非の打ち所のない完璧な結果であり,やはりレゴラフェニブ自体が良い薬剤だったと考えを改めました。
では,この薬剤をしっかり使いこなす必要がある。であれば,ソラフェニブのときと同様に,レゴラフェニブのチームを立ち上げよう。そして,「化学療法に適切な患者を選択し,最善の副作用マネジメントを施し,化学療法によって最大限の治療効果を引き出すこと」を目標に,徹底して管理して,肝細胞癌の患者さんに最良のレゴラフェニブ治療を提供しようと。今回も,総勢25人の医師,薬剤師,看護師,治験コーディネーター,ソーシャルワーカーに集まっていただき,レゴラフェニブのそれぞれの副作用の発症頻度,メカニズム,対処方法,予防策,患者指導などに関して,検討会を開催し,国立がん研究センター東病院としての方針を決定してきました。また,必要に応じて皮膚科などの専門の先生にも相談し,対処方法を確定してきました。この本は,その検討結果をまとめて,一冊のマニュアル本として作成したものです。病院で実際に処方する先生方,薬剤師や看護師などの皆様にレゴラフェニブについて,より知っていただくための参考にしていただければ幸甚です。ただし,あくまでもわれわれ国立がん研究センター東病院の方針であり,多少,添付文書や企業の勧めるところと異なるところがあることをお許しいただきたい。そして,この本を読んでいただき,適切なレゴラフェニブのマネジメントを講じるための一助となり,肝細胞癌患者さんのQOL(生活の質)を保ちながら,レゴラフェニブの有効性が最大限引き出されることを切に願っております。

関連書籍

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目次

第1章 レゴラフェニブの基礎データ
第2章 レゴラフェニブの臨床成績
第3章 レゴラフェニブの対象
第4章 レゴラフェニブの投与方法
第5章 レゴラフェニブの治療効果判定(RECISTとmRECISTによる評価)
第6章 レゴラフェニブの副作用マネジメントのポイント
第7章 副作用対策(チームレゴラフェニブでの対応)
 手足症候群
 下 痢
 疲労・倦怠感
 高血圧
 食欲不振・悪心・嘔吐
 肝障害
 発 熱
 白血球減少/血小板減少/貧血
 蛋白尿
 皮膚障害(皮疹・落屑,多形紅斑およびスティーブンス・ジョンソン症候群)
 膵酵素上昇
 その他(口腔粘膜炎,嗄声,低リン酸血症,出血)
第8章 それぞれの立場でのマネジメント
第9章 がん患者への経済的支援

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