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Case Library Series
症例から学ぶ乳癌最新治療ストラテジー

症例から学ぶ乳癌最新治療ストラテジー

定価 4,180円(本体3,800円+税)
版 型 B5判
頁 数 174頁
ISBN 978-4-7792-1248-2
発売日 2014年3月24日
監修 佐伯俊昭

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  • 内容紹介
  • 目次

内容紹介

 多くの乳癌専門病院では,外科系医師・腫瘍内科系医師・放射線治療医・緩和医療医が参加する症例検討会を行い,いわゆるキャンサーボードを定期的に開催している.一人一人の患者のために各専門家が意見を出し合い最適な治療選択を決定することが目的である.また,チーム医療の実践のために,看護師・薬剤師が参加する施設もある.では,そのチームの中心に位置するのは誰か? 担当医ではなく患者そのものである.目の前の患者を如何に元気にするか?
 この単純な命題にわれわれは日々努力しているが,最適と考えた治療の結果を常に評価し,一人の患者さんの治療の臨床経過,結果から多くのものを学び,次の患者へのより良い治療戦略を立てることが重要である.つまり,症例から多くのものを学び,そして次の患者のために最新の治療ストラテジーを計画することが非常に大切と考える.本書の発刊の主旨はまさにそこにある.
 さて,構成の都合で治療成功例を多く取り上げたが,いくら正しい治療戦略を立てても,結果的に期待に反した結果に終わることが多いこともわれわれは経験している.しかし,治療結果ではなく治療のプロセスこそが,患者やその家族が納得した医療を受けたという満足感につながると私は信じている.つまり,当該患者の受けた治療はガイドラインを参考にしているか,現在の最新の知識も取り入れているか,さらに他の専門家にも妥当だと思われる治療なのか,つまり,担当医は患者が乳癌治療のエキスパートにセカンドオピニオンを求めても,自分の考える治療方針と同じなのかを検証しながら治療方針を立てることが重要と思う.
 ところで,ここに紹介した症例のほとんどは,日本乳癌学会のガイドラインに準拠した戦略を立てた上で治療されている.しかし,目の前の患者がすべてガイドラインの推奨治療の対象とならないこともある.その場合は,ガイドラインの解説に記述されているコンセンサスベースの治療法についても取り上げている.さらに,臨床試験として行うべき治療についても取り上げ,将来的な治療の方向性についても触れている.
 本書の具体的な内容は,乳癌を全身病と考えたフィッシャー理論に基づいた薬物療法を行った症例を多く集め,サブタイプ別に治療効果を予測しながら治療選択を行えるように配慮している.対象は,原発性と転移性とし,明日外来に来るかもしれないさまざまな病態の患者を取り上げ,化学療法とホルモン療法,さらに分子標的治療薬を用いた症例に焦点を当てた.具体的なレジメンの紹介,投与量と方法についても詳細に記述し,看護師にも分かりやすいように副作用のマネジメントも付記している.さらに画像を多く掲載し,治療のアウトカムを明快にした上で,患者の現在の状況についても紹介してある.なかでも,新薬に関しては,適正な用法・用量,特徴的な有害反応(副作用)とその管理,さらに,得られた結果について臨床経過を提示して解説している.もちろん,局所療法として外科療法と放射線療法を取り上げ,外科療法では適正な術式選択,再建術を考慮した幅広い視野でさまざまな患者のニーズに答えることも大切で,整容性の高い外科手術法も紹介している.また,放射線療法については,術後の補助療法と進行乳癌の症状緩和目的の治療についても実際の症例を紹介していただいている.
 最後に,読者の多くは中小規模の施設で乳癌診療に情熱を注いでおられる医師と思う.地方の病院だから,専門医ではないから,設備がないからと思う前に診療ガイドラインと本書を参考にしていただければ幸いである.それでも,治療ストラテジーに迷った場合は,セカンドオピニオンを患者に躊躇せずに提案することや,また治療設備の整った施設との連携も視野に入れて,常に自分自身が最新の乳癌治療の一役を担っていることを意識しながら,最適の診療を実践していただけるように切に願っている.

佐伯俊昭
(「序文」より)

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目次

総説
1 乳癌の診断
2 乳癌治療の動向

第1 章 薬物療法 ①術前薬物療法
症例1 1)HER2陽性例
症例2 1)HER2 陽性例
症例3 2)HER2 陰性例
症例4 2)HER2 陰性例
症例5 3)ホルモン療法例(閉経前)
症例6 3)ホルモン療法例(閉経後)
① 術前薬物療法 監修者のコメント

第1章 薬物療法 ②術後薬物療法
症例7 1)Luminal A-like例
症例8 2)Luminal B-like(HER2 陰性)例
症例9 3)Luminal B-like(HER2 陽性)例
症例10 4)HER2 陽性(non luminal)例
症例11 5)Triple negative 例
症例12 6)骨粗鬆症の予防と治療
② 術後薬物療法 監修者のコメント

第1章 薬物療法 ③進行・再発の薬物療法
症例13 1)化学療法 HER2陰性例
症例14 1)化学療法 Stage Ⅳ 乳癌例
症例15 2)ホルモン療法 HER2 陰性例
症例16 2)ホルモン療法 HER2 陽性例
症例17 2)ホルモン療法 Stage Ⅳ 乳癌例
症例18 3)分子標的療法 抗HER2 薬 1 次治療
症例19 3)分子標的療法 抗HER2 薬 2 次治療
症例20 3)分子標的療法 血管新生阻害薬
症例21 4)骨修飾薬―ビスフォスフォネート/ 抗RANKL 抗体
症例22 5)疼痛緩和,消化器症状緩和―オピオイド,制吐薬を中心に
③ 進行・再発の薬物療法 監修者のコメント

第2章 放射線療法 ①補助療法
症例23 1)温存術後
症例24 2)乳房切除後
放射線療法 ①補助療法 監修者のコメント

第2章 放射線療法 ②進行・再発治療
症例25 1)脳転移
症例26 2)骨転移
症例27 3)局所再発
放射線療法 ②進行・再発治療 監修者のコメント

第3章 外科療法
症例28 ①乳腺腺葉切除
症例29 ②乳房温存術と乳腺移行術
症例30 ③乳腺全切除・乳房切除術と再建
症例31 ④進行・再発病変の手術
外科療法 監修者のコメント

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